2017-02-21から1日間の記事一覧

いそがしや沖の時雨の真帆片帆

これも『猿蓑』巻之一から。 真帆(まほ)は順風を受けて走るときの帆の張り方、片帆(かたほ)は横から風を受けて進むときの傾けた張り方。 ふいの時雨(しぐれ)に見舞われた舟があわてている。上五の「いそがしや」は孤舟よりも舟群を思わせ、そう解釈し…