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あれ聞けと…

あれ聞けと時雨来る夜の鐘の聲

『猿蓑』にある其角の句だけど、意味がわからない。
「あれ」は代名詞なのか、感嘆詞なのか。「聞け」と誰が(あるいは何者が)言ってるのか。聞くべき対象は鐘の音なのか。時雨にだって音はある。だから時雨のことではないのか。あるいは時雨と鐘のかもすハーモニーか。頭のなかでひねっていると、「鐘の声が時雨の音を聞けと言っている」と、それはなかろうという解まで出てきてしまう。

ネットで検索したら、

時雨の降る夜半、「あの鐘の音を聞いて」と遠くの寺の打ち出す鐘の音を抱き合いながら聞く男女二人。
──猿蓑集巻之一脚注

と思いがけない解釈が出てきた。どんな解釈も読む人の自由という意味では、これもありだと思うが…。図書館で注釈書を見てみよう。

[追記]続きを書いた。
- あれ聞けと時雨来る夜の鐘の声 - 浮寝帖