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「ペケ」の語源

昨日の記事で利用した考証的随筆の『貞操帯秘聞』だけど、ほかの項目もざっとながめてみた。P.170に「ペケ」という言葉はフランス語の Piquer がなまったものだとあった。

この語は横浜のフランス商館から出たという。商館で輸出品を検査するさい、不合格品があるとフランス人の館員が「ス・ピケ」(Ce piqué)すなわち「これはいたんでいる」として除外していたのにはじまる、と。
また著者の通っていたフランス語学校では、文字や文法の間違いを「ピケ」として減点していた。

ちなみにコトバンクでは、

1 よくないこと。役に立たないこと。だめ。「あの案はペケになった」
2 罰点。×印。「ペケをつける」
[補説]あっちへ行け、の意のマレー語pergiから、あるいは、よくないの意の中国語「不可(bùkě)」からかともいわれるが未詳。

『江戸語の辞典』でもマレー語起源。

(マレー語ペッギ pergi の訛。横浜の居留地で外国商社との売買手合せが破談になることをいうに始まると)だめ。また、ばか。万延元年・縮屋新助三幕目「少しぺけさね。ト新助見て嘲笑ふ」

フランス語、マレー語、中国語と説はわかれるが、外国語起源ということでは共通している。