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善知鳥

「善知」は海鳥の名前。「うとう」と読む。
「善知鳥」とも書き、「うとう」または「うとうどり」と読む。
鵜とは無関係で、発音は「ウト・ウ」ではなく「ウトー」。
鳴き声は「うとうやすかた」。
親鳥が子をさがして「うとう」と鳴くと、子は「やすかた」と応じる。この習性につけこんで猟師は鳴き声を真似、たやすく善知鳥を捕らえる。

ウトウは実在する。
- ウトウ - Wikipedia
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鳴き声の「うとうやすかた」に「善知安方」の字をあてて人名にしたのが山東京伝の読本『善知安方忠義伝』。この小説が、『前太平記』にある平良門の話を軸に謡曲「善知鳥」のエピソードを取り入れて書かれたことは、京伝自身があとがきで述べている。

善知鳥は外が浜(本州北端、陸奥湾沿岸を指す古来の地名)と結びつけて語られることが多く、謡曲「善知鳥」でも、

みちのくの 外が浜なる 呼子鳥 鳴くなる声は うとうやすかた

と歌われる。これを藤原定家の作とする説があるが確認されていない。